たっかーずめもりある

とあるおっさんの備忘録

インドシナ旅行記 第1話

 

やってきました

スマイルタイランド

 

首都バンコクを踏み台に北方の薔薇とかいうイカすアダ名のある街、チェンマイに到着。
当たり前だが関西弁はおろか日本語は通じない。そして英語すら通じない。タイ訛りの英語にはサッパリお手上げギブアップ。空港出た瞬間に捕まったタクシー運転手の圧倒的口撃力(8割方理解不能)に敗北し、後日チャーターすることを約束してしまった。NOと言えない日本人の本性が出てしまう。
現地の商売人は相手が日本人と見るや歩く100ドル札と勘違いでもしたのかワンサカ群がってくる。ワタシノヨメサン、チバノヒトヨー。いや絶対嘘やろと。お前はミッキーマウスかよと。


このチェンマイという街だが、街中に寺がいたるところにある。寺、寺、寺。まさにテラランド。観光地化している日本の寺とは違い、完全に生活の一部として一体化している。だからか逐一補修、改築されており仏像は常に金ピカりん、猛烈な物欲が襲ってくる。あれは換算したらおいくら万円なんやろか…と思いつつ宿に戻るも、宿は宿で日本のアニメを放映しており、これまた誘惑。

 

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↑宿で絶賛放映していた某アニメ。これがいわゆる文化侵略か。


チェンマイ旧市街をのんびりまったり歩き回っていた昼間は、非常に時の流れが遅く感じ、社畜に泣いていた日本とは大違いであった。これがチェンマイなのか、のほほんとした雰囲気こそタイなのか、と思っていた。

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↑光り輝く仏像。眩しさに目が絡む。

 

だがそれは昼だけ。夜になると雰囲気はガラリと変わりカオスな香りが出てくる。
チェンマイでは毎晩ナイトバザールというが開かれていて、それがおもろいねんでー、と現地人が仰っていたのでホイホイ行ってみたのだがまさにカオス。
物を売るタイ人や山岳少数民族に加え、観光に来た中国人(1番多い)、韓国人、アラブ人、アメリカ、フランス、ロシア、イタリア、インド、日本…
世界の至る所から来た人々が一つの市場を形成しており、延々と続くバザールと人々のエネルギーにただただ圧倒されるばかりである。

関西地方で言うと芦屋育ちのお坊ちゃんが北新地に放り込まれるようなもんである(?)

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↑ナイトバザール。初めて触れる異国のカオスな部分に圧倒される。

 

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↑バザール内でdinner。値段は忘れたが、不味かったことだけは憶えている。

 

まぁ、そんなのは置いといて。
恐らく視聴者が思ってることはただ一つ、”ニューハーフショーどうやってん?ん?w”であろう。
某鳩のマークのSNSで10分以内に10ふぁぼ来たら行きますー、と言ったところ、40秒で10ふぁぼ来てしまった
他にやることないのかと。

だがきたものは仕方ない、有言実行がモットーの僕は周り白人ばっかの中をぼっちでナイトバザール内のニューハーフショーに突撃ラブハートである。


ショー自体は非常に楽しめた。

オーイエオーイエ煽りながら演壇に引きずり込まれていく観客をジュース飲みながら眺める。

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↑生贄に捧げられたオランダ人男性。心からの同情を禁じ得ない。

 

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↑露出の激しい衣装。だが悲しいかな、全く興奮しない。もう歳か…

 

が、ショーに夢中になっている僕は背後から近づいてくる奴らの仲間に気付かなかった。

目の前が暗くなり、気が付いたら…

 

唇が奪われていた


あまりの電光石火に50M走6.9秒の僕も反撃のカウンターパンチが噛ませない。そこはまたもやNO!と言えない日本人、オーマイガー(棒)と呆然と呟くうちにあれよあれよとゴツいオカマ達に囲まれカワイイネー!、だのヤングボーイ!、だのオカマヨー!だの叫ばれながらブチュポンとディープな愛情表現(意味深)をかまされる。それでも笑顔を忘れない僕の姿に、オカマとのツーショット写真を撮ってくれたフランス人のお姉さんがドン引きしている。オカマに取り合いされた時はまだ笑って済ませられたが、「この後ワタシの家来るぅ?」と耳元で囁かれたときはメンタルが耐えきれず、鳥肌がブルッと立った。これもイケメンに生まれた宿命か。

ちなみに僕の唇を最初に奪ったのはミス・チェンマイ・キャバレーことリリコさんです。

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↑僕の唇を最初に奪ったリリコ=サン。熱い愛情表現に半泣きである。

 

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↑リリコ=サンと並び立つチェンマイニューハーフ界の巨頭(自称)のなんちゃら氏と。

 

1発目から人として大切なものを失った気もするが、有意義な社会勉強(意味深)ができたと考え、明日からも生きて行こう。

ほなまた!