たっかーずめもりある

とあるおっさんの備忘録

インドシナ旅行記 第8話

バンコクは朝から大雨。どうやらしばらくは悪天候が続くとのこと。近隣のアユタヤ遺跡に行こうと考えていたが、この天気ではテンション下がること間違い無し。
どうしたものか…、と悩む僕に啓示が舞い降りる。

晴れてるところに行きゃ良くね?
あっ、そっかぁ
カンボジアに行きましょう。

当日で航空券を取れるほど世界は甘くはないので当然陸路である。まぁ、これなら移動時間で雨天を誤魔化せるだろう。

バンコクの一番の長所は交通の拠点であること。さすがインドシナの中心都市、市内の交通網は微妙だが、遠隔地へのターミナルが存在するのはありがたい。アユタヤやチェンマイパタヤへの路線が通り、カンボジアミャンマーラオス、マレーシアなどインドシナ各国に向かう国際バスも存在、そしてドンムアンとスワンナプームの2つの国際空港が諸国を結んでいる。
なるほど確かに多くの旅人が拠点として利用するのも納得。是非ともこの恩恵を享受しよう。

バンコク最大のモーチットバスターミナルへ。チェンマイもそうだが、なぜタイのバスターミナルは市街地からあんな遠いのか。基本到達手段がタクシーとかおかしくね?もちろん貧乏人は歩き。

1時間ほどバックパックを担ぎながら歩き、バスターミナルに到達。当然とばかりに英語併記はなかったが、ターミナルにいたタイ軍人に助けてもらいカンボジアへのチケットを購入
カンボジアシェムリアップまで750B(=約2500円)と非常に安い…と思われがちだが、800円ぐらいでも行く方法もあるらしい。ラーメンより安いですやん

バスはひたすら東へ。周りに広がるのはどこまでも続く農園のみ。人っ子ひとりの気配もなく、道には電灯すらない。だがこの何もない風景もタイなのだ。(バンコクに一極集中しすぎ)

↑途中の休憩所。周りにはなにもない

↑車内で出される昼食。意外といける。

5時間程でタイ=カンボジア国境へ。走行中にカンボジアビザを持ってない人は車内で申請書を書かされるが、道の舗装が悪いので文字を書くのも一苦労だろう。そして明らかなぼったくり料金である。横のイギリス人は完全にヤられており、この世の終わりのような顔をしていた。
事前にビザ取得をしておいてホッと安心。

国境前にしてバスは停車。
運転手が拙い英語で何かを説明しているがチンプンカンプン。先述のイギリス人が訳してくれる。
つまるところ、
「このバスはカンボジア側で待機しておくので、乗客は越境手続きを済ませてから、また乗り込んで下さい。遅いと置いていくので気を付けてね」
とのこと。
え、手続き遅いと置いて行かれるの?
うそん…


↑タイを出国!!!

ミャンマーの時は国境までのバスだが、今回は国境を越える直通バスのため、乗り遅れたらそこで試合終了の様子。
一旦バスを降り、商店街らしきところを抜けてボーダーへ。いや、現地人の皆さん普通に手続きスルーして往来してるんですが…。
ここでも日本のパスポートを見せると驚くほどスムーズに審査が通る。トラブルを期待しただけに拍子抜け。
横のカウンターで何やら大揉めに揉めて暴言のキャッチボールをしている中国人を余所に国境を越える。
なおその中国人がバスに戻ってくることはなかった。
置いて行くのはマジやった。

タイとカンボジアの国境だが、驚いたことにカンボジア側の方が発展している。ホテルが乱立し、なんとカジノまで存在している。
後で聞く所では、タイの高官がカンボジア側のカジノまできて「いろいろ」取引をしているらしい。くわばらくわばら。

↑タイ側から見た国境。

カンボジア側から見た国境

国境付近の街並みを見て、カンボジア案外発展してる?と思ったがいざ国境を離れると周りに広がるは湿地帯と荒地、タイに見られた農地は存在せず。時折見られる民家もボロボロでミャンマーより酷い。これがこの国の現実。

国境からさらに3時間ほどかけて目的地のシェムリアップに到着。世界的な観光都市と化したこの街は、道中では想像出来ないほど非常に発展している。アンコールワットはそれほどのものなのか。

↑駐車がヘタクソなブルジョワ大型バスのせいで立ち往生(10分くらいこのままやった)

宿のドミトリーに荷物を叩き込み、夜のシェムリアップへ。パブストリートと呼ばれるエリアを中心にブラブラ歩くが、観光客向けのクラブやバーやレストランが所狭しと並んでいる。チェンマイは観光を重視した街だったが、シェムリアップに至っては観光に完全に依存している気も……。

パブストリート。世界中の観光客がここに集まる。

パブストリート沿いのレストランでミートソーススパゲティを食べ、夕食を済ます。仕方ないやん安かったし、現地料理怖いもん。

↑レストランからパブストリート中心部を見る。

↑夕飯のミートソーススパゲティ。もちろん美味しくはない。

1人で黙々と晩御飯を食べていても何の楽しみもない。コミュ症なので宿に帰還し、仲良くなった他の宿泊客達とトランプで大富豪を行う。俺は無敵やボコボコにしてやるぜぇ、と息巻いていたらボロ負けしていた。シェムリアップ、恐ろしいところ、、、。

宿のトイレに巨大なゴキ様が大勢居たような気もするがきっと気のせいだろう。

インドシナ旅行記 第7話

またまた来ましたスマイルタイランド
インドシナの大地に降り立つも初っ端から文字が理解できず絶望を感じる。
本来なら空港バスでバンコクに出る予定だったが飛行機到着が深夜故に不可に。
空港近くに安宿があるというのでそこを目指して歩く。

ここはどこですか?
求めた宿はいずこへ。どう見てもガチのスラム街に迷い込んでしまう。夜のスラムは当たり前だが怖く、豆腐並のメンタルしかないこの身には耐え難い。虫の鳴き声すらビビってしまう。
半泣きになりながら迷いに迷った末にスラム街の端にあった800円の宿に転がり込む。
なんでこんな所に宿があるんやという疑問は余所に、屋内にいれるというだけで幸せ。
と思ったのも束の間。

虫「お、お前が晩御飯か」

虫の団体様がいらっしゃってエライ目に合う。身体中を餌食になり痒くて仕方ない。ムヒ持ってきておいて良かったと心底実感。
そしてこの宿、水が出ない。すぐそこにドブ川はあるんやけどなぁ。

↑暗闇のスラム街。夜中に迷い込むのおススメできない。


起床。
とはいえ虫刺されの痒みによる起床なので疲れはあまり取れず。
宿から1度空港に戻りそこからシャトルバスに乗ってバンコク市街を目指す。が、シャトルバスにも英語併記がない。いやいやもう無理やん。このグローバルな世の中に真っ向から反抗する挑発的姿勢に脱帽せざるを得ない。
Googleマップ先生で自分の位置情報を知ろうと四苦八苦してる中、なんかバスが駅的な施設に停まったので適当に降りる。駅的な施設は実際に駅だったらしく、BTS(バンコク=スカイ=トレインの略らしい)とかいう電車に乗ることに。おぉ!近代的やん!と思ったが切符買うのに小銭しか使えないぞ。(最大52B、約170円)
後冷房かけすぎ。まるでJR西日本だ。
が、このBTSには某バスとは違い英語併記があったのでそれもチャラ、気持ち的にはプラマイプラスくらいだ。

↑近代的なタイのBTS鉄道。冷房MAX

いくつか駅を経由して鉄道沿いのデカイ道…の路地裏に面した宿に。
今日の宿は日本人が経営するゲストハウス。やっぱり言葉が通じると安心するもの。
それにしてもバンコクという街はチェンマイを経験したからか、あまり面白味を感じられない(郊外まで足を伸ばせば変わったかもしれないが)。人々は忙しなく、道は常に渋滞。局所的に発展している部分も日本の都会と変わらないただの街である。歴史的建造物はあるもののどこか街にマッチしていない。中途半端に先進的で、中途半端に後進的。それが僕の第一印象である。バンコク好きのキャピキャピJDに聞かれたら刺されるだろう。

宿のベッドに一旦入り込んでしまったのが運の尽き。眠いし身体中痒いし、ましてや雨なので外に出る気が無くなる。
ベッドでスマホポチポチしているうちに気付けば15時、さすがにバンコクまで来て引き篭もるのはマズイと心を入れ替える。てなわけで王宮観に行ってやるぜぇ。

CLOSED
あぁ無情なる6文字、、、

なんと1530に終了とのこと。これは観光客を完全に舐め腐っている。他の寺も…1600終了…。
この国の閉店時間は早いんだなぁ。歌舞伎町の24時間営業の居酒屋を見習って欲しい。
街中でにこやかに微笑むタイの王様の肖像画が妙に癪に触るがそこは我慢。タイで王様侮辱するとガチブタ箱行きなので注意が必要なんだね。

ここまで流れるように宿に来たかのように書いたが、途中でタクシーでぼったくられたのを忘れてはいけない。信号で停まってるのにメーターが物凄い勢いで回るなんてびっくりだ。ルートも地図と間逆だし文句言ってもお釣りは返ってこない!
物価が安いので損失はそこまでデカくはないのが救いか(タイのタクシーの運賃相場は日本の5分の1程度)。
外国でタクシーを利用される方はきちんとGoogleマップかMapsmeで方向が合ってるか確認しましょう。

また宿にすごすごと引き下がり、夜までスマホ弄り。Wi-Fiって偉大や。
ちなみに昨日出会った日本人の方(以下Y社長)ググったら普通にでてきた。やばし。そりゃ意識高いはずである。
そのY社長と夜にお会いすることになり、彼に攫われ夜のバンコクへ。

おかしい。いろいろとおかしい。歌舞伎町の万倍はおかしい。ビル丸ごとそっち系とはたまげたもんである。しかもフロアごとにジャンル分けしてるとか一周回って尊敬の極み。カフェの定義を見直す必要があるのではないか。そしてなんで日本語表記があるんですかねぇ…

↑微笑みの国の本領発揮。これ以上は18禁どころか81禁レベルなので自粛。

Y社長「タイはね、ヤバイよ」
僕「タイ、ヤバイっすね」

ところでこのY社長、当初はいかに僕をバンコクの闇に叩き込もうか考えてたらしいが、2人共が夕食で腹を壊して精力減退。純情少年高橋は今日も純情少年のままである。
なんだかんだで今日で前半戦終了である。ここからしばらくタイは雨らしいが果てさてどうしたものか…。

とりあえず学んだことを1つ。格言のごとき想いを1つここに留めようと思う。

微笑みの国タイランド
夜はヘンタイランドであった。

インドシナ旅行記 第6話

インドカレーの逆襲
さて、一人旅となって何かアクティブなことをやろう!って思ってもここは香港、文明オブ文明である。チェンマイ時のように奇想天外なことはできない…
宿で放映している抗日ドラマも役者の演技がオーバーすぎるし、そもそも和訳とかないのですぐに飽きてしまう。いやいや日本軍人超スペックすぎですやん。

↑抗日ドラマ。さすがの中国中央電視台(CCTV)作。面白くないこともない。

文明の中でもなんとかワクワクしたい!とスリルを求めて重慶大厦(チョンキンマンション)と呼ばれる建物に突撃をかける。この建物、言ってしまえばプチ九龍城砦みたいなものである。本家九龍城砦が消滅した今、香港で最もカオスなところらしい。なお沢木耕太郎深夜特急の中にも登場するので興味のある方は是非。かるーく調べたところ昔は麻薬、売春、殺人などの温床だったらしい。あらやだわぁ。

百聞は一見にしかず、実際入ってみると…
まぁ、雑居ビルですね
確かに夜中に来ると人の1人や2人死んでそうな雰囲気はあるが許容範囲内だろう。このビルのゲストハウスに泊まらなかったことを後悔した…。
なお後日泊まった人にあったが、刺されたらしい。
ダニにやけど。


↑かつては香港中の闇の溜まり場として名を馳せた重慶大厦。

このビル、5つのビルが内部で連結しているという非常にややこしい構造をしている。大阪駅前第1-4ビルを想像すると分かりやすいかも。
そんなややこしい建物の中には両替所が腐るほどある。20-30店舗はあるのではないか。もちろん建物の奥底に行くに連れてレートは良くなるのだが、奥底まで辿り着こうとする気力がある奴はそうそういないだろうし、そもそもこんなビルで両替しようとする奴は頭のネジが吹っ飛んでる。
また、このビルは意外なことに中華系ではなく、アフリカ系とインド系の住民が多数を占める。
よってこのビルの名物はカレー
香港なのに。

なので郷に入れば郷に従え、カレーを食すことに。
ビルの奥にあるボロボロのエレベーターに乗り7階へ。扉が開くと薄暗い通路を挟みをカレー屋が。
なぜか店内が真っピンク
これは無意識に足が風俗店に向いてしまったか?と思ったが、壁に描かれているのは紛れもなくカレー。仕方ないので入店するも、もちろんというか何というか店には誰もいない。
本日最初の生贄を見つけた虎のごとく駆けつけたインド人店員に有無を言わさずテーブル席に案内…もとい座らされて注文を取られる。
本場インドカレーはアホ辛いということは重々承知していたので念のため確認。
カレー、スパイシー?スパイシー、ノー。マイルド、プリーズ。

店員「マイルドオッケー!」

ゴトンと置かれるライスとルー。店内の怪しい照明が誤魔化しているが明らかに赤い。
いやでも店員さんマイルドオッケー言うたし!僕は彼を信じます!

…辛いです。
バーモンドカレー中辛組の僕にはインドカレーのマイルドですら辛すぎた。
カバンの中に忍ばせておいた香港版おーいお茶が焼けた喉を潤すが所詮は焼け石に水。口の中が辛いを通り越してもはや痛い。ビームでそう。涙目で苦しむ僕に対して店員はやたら「うんうん、分かってるで。辛かったな」的な微笑みを浮かべて背中を撫でてくれたがマイルド言うたやんか。

↑インド人曰くマイルドな某カレー。いろいろ色が怪しいのは店内の照明のせい

案の定腹を壊す。もはや既定路線であったかのような胃腸のジェットコースター。ハロートイレ、また会ったね!
せっかくの香港最終日がカレーのせいで台無しである。本場の高い香港料理食わなかった罰でも食らったのか。こいつのせいで気力が萎え萎えである。九龍公園のベンチでヒィヒィ言いながら死にかけている僕はさぞマヌケに見えたことだろう。
まぁ今日の出来事で実感したのは見たものを信じるな、ということである。ちゃんと確かめないとダメやで。

↑適当に香港の路地裏をパシャリ。雨降ったら大変そう。

さて今日で香港を終えりなので電車に乗って再び香港国際空港へ。車内も駅もめっちゃ綺麗だし改めて文明の偉大さを知る。とはいえ乗り心地はあまり良くない。新快速よりは揺れている気がする。ああっ!立てかけてたバックパックが!!!

↑文明の最先端を行く駅

香港国際空港は日本人も多いとあって日系チェーン店も多い。吉野家、ファミマ、ペッパーランチ、ベントーエクスプレス…、ベントーエクスプレス!?母体はイオンらしい。せっかくなので香港料理…を食わずベントーエクスプレスに並ぶ。もちろん出てきたのは弁当。ただの弁当(1500円)なり………。
ほっかほっか亭を見習っていただきたい。

↑ベントーエクスプレス。ネーミングセンスが好き。

↑日本じゃ絶滅しかけなペッパーランチも香港の地ではここではしぶとく生き残っていた

エアアジアに乗り込みバンコクドンムアン空港向かった訳だが、その飛行機の隣の席の方が日本人であった!しかも某企業の社長さんである。全く世界は狭いものだ。意識高い系が喜びそうなカタカナ語多めの話を3時間延々と語られたが、もちろんカケラも興味を持てない僕の目が死んでいたのは言うまでもない。何一つありがたい話を憶えてないのが良い証拠だろう。

さて、三度目のタイ入国、次はどんな冒険を僕を待ち受けているのか。乞うご期待下さい。



おまけ
↑香港で購入したアニメ雑誌。オタクの血が騒ぐが言語の壁を越えることは叶わなかった。(読めない)

インドシナ旅行記 第5話

宿にいた僕は何をするか非常に悩んでいた。夜の香港はそれはそれは妖しさ満点の街なのだが昼の香港はただのデカい梅田である。そして僕はショッピングとかディズニーとかがこの世で最も似合わない人間である。
あ^〜どぉしよぉ^〜、と悩む僕はふと財布を見た。


財布大先生は黙して語らず。


あー金があれば豪遊できるのになぁ。金降ってこないかなぁ。


財布大先生はただ沈黙を貫くのみ。


全く使えない大先生に愛想を尽かした僕の自らの頭をフル回転……そこでピコンと閃いた。
小学校時代は天才と言われ、中高時代はマジキチと言われ、大学では落単芸人と言われたこの僕のアメイジングな脳は閃いた。

金がないなら増やせばええやん

究極の真理。
というわけで金を稼ごう。
カジノに行こう。
Let's go to Macau!!
なおGoogle先生いわく、マカオでは20歳以下はカジノ禁止らしかったが、どうせ中国やしその辺ガバガバに違いない。

香港の九龍にある船着場から1時間程ほど高速船に揺られてマカオへ。同地は外国扱いにつきパスポートが必須。マカオスタンプキター!と思ったが残念ながら渡されるのはレシート的な紙。味気ないなぁ。
物凄いスピードの高速船で少々ビビってしまい、なんとか気を紛らわそうと隣の席の白人にHello!と言ったみるが見事にスルー。このホワイトゴリラはコミュニケーションという言葉を知らないのか。

↑億万長者への第一歩

マカオに到着した僕であるが、この段階ではまだビンボー。周りの観光客が次々とバスやタクシーに乗り込む中をとぼとぼと炎天下のアスファルトの上を歩く。
耐えろ。今は耐える時や。数時間後にはリムジンや。

↑???「マカオはウチのとこやで」

黙々と歩き続けると一際熱気を放つ空間が。そこで見つけるは
ゴールデンドラゴンホテル
やったら強そうである。マカオの高級ホテルには基本的にカジノが併設されているので、はいキマシタワー!とカジノに意気揚々入った…いや入ろうとした。
すると立ち塞がるはインド系の黒いやたらゴツいゴリラのごとき大男、てかゴリラ。ホテルの名前も強けりゃ警備員も強いのか。
ゴリラは言う。
パスポート見せろやオラ。
この時点で観念する僕、パスポートを見せると案の定NOooooooo!!!!!の雄叫びが。


僕「Pleaseeeeee!!!!!!
ゴ「Nooooooooo!!!!!!


こうして僕のカジノ計画は消滅。金稼ぐどころかこの時点で高速船代5000円強のマイナスである。なんてこったい。他のカジノ行くという手もあったが、どうやら年齢詐称は下手するとブタ箱行きらしく、そもそも別の場所であのゴリラ警備員の亜種に遭遇した時、奴らから発せられるあのプレッシャーに耐えられる自信がない。

マカオを代表するカジノ「ホテル=リスボア」


僕は途方に暮れた。マカオでカジノする気満々でいたので帰りの船の便は夜中である。それまで10時間もどうしろと言うのか。そもそもマカオにはカジノ以外の観光地は少ないのである。(金があればF1とかあった)

セドナ広場。マカオを代表する観光地。

セドナ広場周辺をしばらくグルグルしていたが、目を瞑ってでもマクドがどこにあるのかすら把握できるようになり流石に飽きた。そこでマカオは非常に面積が小さいと聞いていたため徒歩で歩き回ることにしたのだが。
暑い。クソ暑い。
なんだこの暑さは。
ヒートアイランド真っ盛りではないか。
そもそもいくら小さいとは言っても1つの独立した国(モドキ)やぞ。歩けるわけないやろ、と内なる声がつっこんでくる。うるせえ。

あぁ、タクシーとかバス使いたい。
だがそれは無理な相談である。これ以上マイナス収支にしてはいけない。どうもマカオは金がないと来ては行けないようだ。だが、マカオの教会群は日本と違い本場カトリックポルトガルが建設したこともあって非常に壮麗で綺麗だった。

↑某教会にて祈りを捧げるシスター。


セントポール大聖堂跡。こちらも有名な所だがぶっちゃけただの廃墟である。

少し真面目な話をするとこのマカオは香港以上に格差の激しさを感じた。超高級ホテルとボロボロの半スラム団地が隣り合っているのは異様な光景であった。そして観光客は誰もスラム街のことを口にしないどころか見向きもしない。リゾート地としてのマカオを求めてきた人々にとってはマカオ格差社会は初めから蚊帳の外、無意識の内に視界から除外しているのではないか。だからこそネット上ではマカオの光の部分しか見ないのだろう。そういう意味では街歩きは実際のマカオを知れて良い経験であったのだろう。暑いけど。迷子になったけど。

マカオの格差を物語る

酷暑の中しばらく歩き、遠目にマカオタワーなる物件を発見。麓まで辿り着き少しでも天に近付こうとするも、もちろんカジノ計画が破綻した今の僕にはそれこそ入場料は天の存在。展望室からは地べたに這いつくばる僕を嘲笑うブルジョワ共の姿が見えた、ような気がした。

マカオタワー。いつか破壊しなければ。

あーだこーだしているうちに夜になったのでマカオの夜景を観に行くことに。香港を文明の夜景とするならマカオは狂乱の夜景である。なお当然ぼっちである。夜景を見ながらチューするのは万国共通なのか、僕は般若の顔になりながら無言で写真を撮ると惨めに退散した。

↑金が生まれ消えていく待。

なんとか時間潰しを終え同じく高速船(ターボジェットなるイカした名前だ)に乗り香港への帰途へ。
高速船の名は伊達ではなく超速い。そして超揺れる。周りの現地人は何食わぬ顔でポテチ食ってるがよくひっくり返さないものだ。元々船に弱い僕には泣きっ面に蜂。早々にトイレに駆け込み…揺れるので辿り着けず。

瀕死の身体に栄養補給を。
今日の晩御飯は昨日に続いてラーメン屋である。注文したのはずばり
HAKATA-RAMEN!!!
出てきたのはどう見ても博多系ではないしなぜか蟹モドキ?カニカマ?らしき物体が鎮座しているが確かにラーメンであった。昨日のモドキとは雲泥の差である。

↑HAKATA-RAMEN

僕は自然と涙が出てきた。
あぁこの味、この香り、この食感、まさにラーメンである。
日本にいた時なら並みレベルと批評するラーメンだったが今の僕にはミシュランすら超える神の逸品に思えた。砂漠遭難者が水を見つけた時の気持ちがようやく分かった。僕は万感の想いを込めて「こ"ち"そ"う"さ"ま"ぁ"ぁ"ぁ"!!!」
と叫んで宿にルンルンと帰還したのだった。



おまけ

↑絶対ブルジョワ倒す砲

インドシナ旅行記 第4話

いつからタイにいると錯覚していた?
〜文明を求めて〜

 

全ての始まりはチェンマイの宿でのこの一言。
「文明、欲しくね?」
この発言は、常のごとく数多の言葉の波に埋没していくかに思われたがそれはガイアが許さなかった。
「文明、味わっちゃえよ」
そうガイアが囁いてきたのだ。いやいや金ねーよw、と断念仕掛けていたが、我らがエアアジアはロクに計画を立てていない僕にも良心的だった。文明の代名詞たる香港まで往復で25000円。あら^〜行きますわよ^〜(金はない)。というわけで急遽タイランドを脱走して香港に行こう。

財布大先生の悲鳴が聞こえるが黙殺しクレカ一括購入。今月分のバイト代でなんとかなるやろ。てかなんとかならないとヤバい。

まだ薄暗い街中をトゥクトゥクを捕まえて空港へ。チェンマイからの始発便で一路東へ。

我らがエアアジアは3時間もしないうちに文明の都香港へ到着。

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↑文明のお出迎え

 

文明ってすげえ!!

車揺れないし英語通じるし吉野家まである。テンション爆上がりにつき昼飯はラーメン屋に。だがしかし忘れてはいけない。ここは日本ではない。所詮はなんちゃってラーメン、出てきたのは謎の野菜が入った謎のヌードルだった。悲しいなぁ、、、。

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↑なんちゃってラーメン。当然美味いはずもない。

なんちゃってラーメンの後は九龍半島を南端まで歩き、尖沙咀からスターフェリー(2.5ドル!安い!)に乗り香港島に向かう。到着した僕を待ち受ける見渡す限りの摩天楼だが、悲しいかなそこは所詮ビジネス街、資本主義金銭欲に塗れたハイエナ達の巣窟。ギラギラするビジネスマン達を見てもバイトを思い出すだけで何も楽しいことはない。というかこれほどの狭い土地にビル建てすぎである。ゴジラが吹き飛ばしたくなるのも分かるし空気めっちゃ濁ってそう。まだ夜景にも程遠く、暑いし疲れるのですごすごと宿に引き下がる。

あぁ^〜クーラーってええわぁ^〜

…………zzz

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↑スターフェリーより香港島の摩天楼を臨む


宿でHPを回復した僕はリベンジとばかりに今度は地下鉄を使い香港の夜景を観に行く。地下鉄セントラル駅からとぼとぼと歩き、ピークトラムと呼ばれるケーブルカー(100年以上の歴史があるんだって!すごい!)に乗りビクトリアピークへ。運賃は展望台とセットで往復1500円くらいやったような…。

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↑ピークトラムさん。普通のオシャレなケーブルカー。


ビクトリアピークの展望台から香港の夜景を眺める。さすが世界三大と言われるほどの眩いばかりのネオンが目を焼く。

だが雨である。

キャー!夜景チョーキレー!と社会の闇を知らないJKみたいに叫びたい。

だが雨である。

風も強く普通に半袖一枚だと寒い。雨雲にネオンが反射していて空が明るいためどうも写真に綺麗に納め辛いのも玉に瑕。これまで長崎、函館、横浜、神戸、そして香港と数多の夜景スポットに行ったが、そのどれもが男とであったと思い返し、自然と涙がでてくる。

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↑香港の夜景。雨雲にネオンの光がめっちゃ反射してる。

突き刺さる雨風から逃げ帰り、行きと同じくピークトラムを下る。地下鉄ならすぐ宿に戻れるが、せっかくなので再度スターフェリーにて海上より香港の夜景を眺めることに。いや〜んロマンチックゥ。

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海上より眺める香港島。よく考えたらこれ全部残業の光やん

それにしても香港、物価が高い。タイから来たせいかも知れないが全てが高級品に見える。
ビーフ丼が1200円!?チェンマイで1日過ごせるわ!!今日の宿も約5000円とチェンマイの安宿なら下手すりゃ1週間コースである。同じアジアでもここまでの物価の差があることに驚きだ。

そんな物価の高さに恐れ慄く僕の心の友こそ我らがセブンイレブンチェンマイに引き続き、香港でもお世話になります。「おーいお茶」は万国共通であった。さすが伊藤園だぜ。

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ビーフ丼(1200円)。見た目からして美味しくない。


今日の宿は香港と言われて思い浮かぶようなテンプレ地域にある。九龍の有数の観光地、男人街に平行して延びる呉松街に位置し、ホテルの周辺にはローカル色あふれる飲食店が軒を連ねている。ホテル前の通りを覆い尽くさんばかりの大量の看板には驚くばかりだ。だってこれほぼ全部夜光るんやもん。節電にうるさいオカンが見たら卒倒しかねない。

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↑ネオーン!

今日で相方が日本に帰るので遂にワンマンプレイの開始。ヘタレの相方が消滅するのでヤバめの所に行くのもアリかもしれないが文明圏だからか特にぶっ飛んだことがないのは悲しい限りである。

ほなまた!

インドシナ旅行記 第3話

はい、案の定一昨日チェンマイ空港で捕獲された運ちゃんに宿で出待ちをされ金を貢ぐことに。1日チャーターで一人頭約3000円、日本基準だと全てが安く見える不思議。もっともこれでも観光客価格(つまるとこぼったくり)なのだけれど。

「キリンさんが好きです。

でも象さんの方がもぉっと好きです。」
と、某引越し会社のCMで童女が宣言している通り、日本人は全体的に象さんが大好き。

というわけでチェンマイ=エレファントキャンプという場所へ。係員のおばちゃんは笑顔で言い放つ。

 

「ショーにライド(象乗るやつ)と(象乗って川渡るやつ)付けて1650Bよ。」


ためしに財布大先生にいける?と聞いてみる。

もちろんアホかの一点張りである。

残念無念ショーだけで、と言うと途端に憤怒の形相をするおばちゃん改め阿修羅仮面。だが無いものは無いので阿修羅仮面をやっつけて500Bのショーのみを選択。
ここにいる象さんだが非常に頭が良い。絵を描くしサッカーもできる、世界仰天ニュースとかでよくある選ばれしスーパーエレファントだ。すげえと思う反面、彼らも芸を覚えて、すなわち仕事して餌もらってるし、実質サラリーマンみたいなものと思えば途端に親近感が湧いて来る。にも関わらずヘタレの相方はなぜか象にビビっていた。得体の知れ無い動きをするから〜、らしい。エイリアンじゃあるまいし…。

なぁ象さん?とアイコンタクトで同意を図るも向こうはガン無視。矮小な人間は相手にしてる暇ないってことか……。

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↑象界のマイケルジョーダン

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↑象界のピカソ

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↑象界のメッシ

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↑象界のマリリンモンロー(セクシィ!)

この象のショーの客は半分以上が中国人だったがマナーが非常に悪いのが気になってしまう。立つなと言われても立つし、近づくなと言われても近づく。規則に関しては緩いタイ人の係員が呆れていた。中国人のマナーが悪いとはよく聞くが事実だったのだろうか。隣国の身としては悲しいなぁ。

 

エレファントキャンプを終え、続いてドイステープ寺院へ。標高1080mの山の頂に聳え立つこの黄金の寺院は1383年に建てられたとのこと。寺院内で鎮座されている数多の仏像は漏れなくピンピカゴールド。案の定これ全部売り払ったらナンボになるかを考えてしまう。寺院周辺には民族衣装を来た大勢の少女達が観光客の写真撮影に応じている。ドストライクの子を見つけた僕は喜び勇んで一緒に写真を撮ろうとしたが、いつの間にか消えてしまった。僕の煩悩が生み出した幻だったのか…?

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↑ドイステープ寺院の入口。ここから長い長い階段をひたすら頂に向け登っていく

 

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↑民族衣装に身を包む少女達。残念ながら僕の煩悩による幻影説が50%くらいある。


ちなみにここでも相方はヘタレっぷりを発揮した。寺院の本堂に上がろうとしないのである。その理由は驚きの”足が汚れるから”である。日本のお寺にあがったことないのかと。君の足は無菌室か何かかよと。そもそもお前足臭いやろと。

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↑ドイステープ寺院の柱。装飾がとても細かく見ていて飽きない。

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↑山の頂にあるドイステープからはどこでスコールが降ってるのかよく分かる。

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↑ゴールデンブッダ

一昨日の段階ならこの後首長族の村に行く予定だったが、タチレクの村と比しても完全に人間博物館となっているらしいので辞退。虎が観れるツアーも、ちょうど日本で我らが阪神タイガース赤い鯉のチームに敗北したため、テンション下がりそのまま辞退である

 

ドイステープから頭文字Dにでてくるような山道を下り、チェンマイ市街に戻るタクシーの中では凸凹道と運ちゃんのドラテクが繰り出すハーモニーによる超次元振動が全方向から僕を襲う。三半規管は瀕死状態。まぁ要するに酔ってしまう。一応客なのだがゲロリかけの僕をミラーで確認しても微笑むだけ。微笑みの国の人よ、なぜそこで加速をかける。タクシーの中でゲロリンパしなかったのは超人的耐久力を持つ僕の胃のおかげであろう。ありがとう、胃。

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↑下車後お世話になったトイレの標識。男性側の限界感がよく伝わる。

それにしてもタイ人の運転はおかしい。彼らにとっては信号?ハァ?何それ食えるのか?レベルなのか。ぶっちゃけ某千葉のビックサンダーマウンテンよりも普通に怖い。
チェンマイ市街に帰還。タイに来てパスタを食べるという冒涜プレイ(とても不味い)をした後サンデーナイトマーケットに向かう。

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↑イタリア人が号泣するレベルの味

ちなみに一昨日のはナイトバザール、昨日はサタデーナイトマーケットとそれぞれ別物である。こちらも相変わらず賑わっておりチェンマイ旧市街の中央通りが丸々長大な市場となっていた。毎晩どこかでこんな面白い市場やってるとは羨ましい限りである。しかもブランド品が安い(本物とは言っていない)。すれ違ったブロンド白人のお姉さんがとてもセクシィだったのもポイント高し。うひょー!

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↑こんな子ですら道端で踊って金を稼ぐ。資本主義社会の闇。


ぼちぼちマーケットを歩いていると突如スコールがマーケットを直撃。とんでもない大雨に周囲の人間が蜘蛛の子を散らしたように逃げて行く。だが文明の利器たる折りたたみ傘を持っていた僕は、白人や中国人がオーマイガーと叫ぶ中をドヤ顔で悠々と練り歩いたのだった。

明日は別の街に行くが、何処かはさてのお楽しみ。

ほなまた!

インドシナ旅行記 第2話

ミス・チェンマイ・キャバレーことリリコ=サンと愉快な仲間達に襲われて一夜、宿でやっていた灼眼のシャナというジャパニーズアニメを見ながらネットでポチポチと情報を調べていると、こんなことが書いてあった。


「日帰りでミャンマー行けるで」


こんなん行くしかないやろ。
という訳でチェンマイから5時間かけて北上。途中幾度となく警察の検問を食らう。何気に人生初検問なので何を聞かれるかワクワクしていたが、ジャパンパスポート見せれば一発パスで終了なので拍子抜け。

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↑物騒なものを提げて乗車してくるタイランドポリスマン

 

チェンライなるチェンマイの亜種的な紛らわしい名前の街を抜け、辿り着くは国境の街メーサイ。バスターミナル(という名の空き地)でトゥクトゥクに乗り換え国境を目指す。さすが国境の街、街中にいきなり国境ゲートがドーンと登場。

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↑突如出現するタイ側国境ゲート

 

イミグレで出国手続き。地元民用と外国人用にブースが分かれていたが、なぜか外国人用の方がスムーズに進む不思議。手続きを終えて国境ゲートをくぐり、鴨川よりも狭い幅の川を越えてミャンマー側に入国する。

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↑左側がミャンマー、右側がタイ。ここが国境とはとても思えない景色。

 

さてさて橋をとぼとぼと歩き、ミャンマー側に来るも入国管理があまりにガバガバ。入国カードを白紙で提出したのにスルーされるし、相方なんて入国スタンプすら貰わずに入りやがった。この国の未来が不安だ!

 

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ミャンマー側国境ゲート。基本的に職員は仕事をしていない。

 

入ってそうそうゴールデントライアングルの看板が登場。いやいや麻薬密造とか全然自慢できることじゃないんだよなぁ…

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↑ゴールデントライアングルの看板。かつてこの一帯は世界最大の麻薬密造地帯だったのだ。

 

ミャンマーだが、タイとは大きく異なっておりタイ人が東洋系の顔立ちをしているのに対し、ミャンマー人はどちらかというとインド系に似ている。街並みもタイと違って整備されておらず、テレビで見る途上国の街並みそのもの。入国ゲートに至っては天井が剥がれている。
タイとミャンマーという日本からみれば途上国として纏めてしまえる二国の間にも明白な発展の差があったの。

だがミャンマーの人々はみんな楽しそうだった。もちろんチップあげるともっと楽しそうだった現金な奴め。


案の定タクシーの運ちゃんに捕まり、1時間100Bでタチレクを廻ってもらうことに。タチレク筆頭のミャンマー東部はタイの経済圏に組み込まれてるのでタイバーツが使えるのだ。そのためタチレクの国境沿いの商店街はタイから安い品物を来た買い物客で大賑わい。どっからどう見ても怪しい物品も平然と置かれている。これ持って帰国したら税関で1発豚箱行きだろうな〜と思いつつ商店街を突破。

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↑タチレクの商店街。強烈な太陽光を遮るためか、パラソルが道を埋め尽くしている。

 

その後は首長族と呼ばれる人々の村に立ち寄ったが、住民は観光客が来た時のみ首輪をするようで、僕が行った時は他に観光客がいないためか、ほとんどの住民は首輪をしていなかった。もっとも人間博物館としての”作られた状態の”村にはあまり惹かれない性質なので、住民のありのままの姿が見れて個人的には非常に有意義だった。小さい男の子と意気投合して怪獣ごっこもできたし概ね満足。

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↑カヤン族の女性。この方の子供と怪獣ごっこで意気投合。

 

カヤン族の集落を経由していくつかミャンマーの寺院を見て回る。うーむ、なぜかLEDライトがてんこ盛り。いやいやいや、道頓堀かよと。せっかくの仏様のありがたみが9割減である。日本の東大寺の住職さんが見たら泣くだろう。

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↑LEDてんこ盛りのお寺。電気代高そう。

 

そしてここからがミャンマーにおいて最も重要なことなのであるが、

ミャンマーの女の子は

ドチャクソかわいい

中年以上になるとブクブクのオークというかドワーフというかモンスターが出現してくるのだが若い子は皆さん目がクリクリしてらして非常に愛らしい。素朴そうなところもプラス1000点だ。これがオリエンタルビューティーなのか。紳士の心を持つ僕でなければ大変なことになっていただろう。

僅か数時間ではあったが確かにミャンマーの地を踏みしめた僕は、往路同様にバスで5時間かけてチェンマイへと帰還。行きも感じたことだがタイの道はガタガタで揺れまくる(さすがにミャンマーとくらべたら天国レベル)。尻が割れて九尾の狐レベルになるぐらいには揺れていた。

 

チェンマイに着いてからはサタデーナイトマーケットとやらに突撃。ひたすら長い一本の露店市なので戻ってくるのに苦労する。昨夜のナイトバザールとは違いニューハーフもおらず(怒)ナイフとかメリケンサックを売ってるわけでもないのだが、こちらは物乞いが至る所におり、華やかさと貧しさが平然と組み合わさっているる点は日本ではあまり見かけない。

さてさてここからが倹約の本番。大阪生まれの血を活かして僕は値切りまくる…と、硬い決意を秘めていたのだが、値切る度にこの世の終わりのような顔をする店員のおばちゃんの仔犬のような瞳に撃沈した。OKよ、と妥協すると途端に満面の笑みになるおばちゃん。お互いスマイルでウィンウィンだね!

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↑ナイトマーケット。一本道なので帰りが辛い。

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↑マーケット内であったSUSHI。腹壊す確率は当社計算で200%となっております。

 

マーケットを終え宿に戻り財布を見るとどう見ても足りない。盗られた云々の問題ではなく普通に足りない。なんだかんだで昨日のニューハーフショーで成金のごとくオカマ達の偽乳目掛けてバーツ札をぶちまけていたのが響いた模様だ。

だが金欠がなんのその、なれば大抵なんとかなる!

ほなまた!

 

ちなみにタチレクのタクの運ちゃんには5分に1回ペースで置屋(=風俗)行くか?と誘われたが鋼鉄の理性を持った僕はUmm……Ahh……Ye……NO!!!ときっぱり断ったのだ。偉いぞ僕!