たっかーずめもりある

とあるおっさんの備忘録

インドシナ旅行記 第7話

またまた来ましたスマイルタイランド
インドシナの大地に降り立つも初っ端から文字が理解できず絶望を感じる。
本来なら空港バスでバンコクに出る予定だったが飛行機到着が深夜故に不可に。
空港近くに安宿があるというのでそこを目指して歩く。

ここはどこですか?
求めた宿はいずこへ。どう見てもガチのスラム街に迷い込んでしまう。夜のスラムは当たり前だが怖く、豆腐並のメンタルしかないこの身には耐え難い。虫の鳴き声すらビビってしまう。
半泣きになりながら迷いに迷った末にスラム街の端にあった800円の宿に転がり込む。
なんでこんな所に宿があるんやという疑問は余所に、屋内にいれるというだけで幸せ。
と思ったのも束の間。

虫「お、お前が晩御飯か」

虫の団体様がいらっしゃってエライ目に合う。身体中を餌食になり痒くて仕方ない。ムヒ持ってきておいて良かったと心底実感。
そしてこの宿、水が出ない。すぐそこにドブ川はあるんやけどなぁ。

↑暗闇のスラム街。夜中に迷い込むのおススメできない。


起床。
とはいえ虫刺されの痒みによる起床なので疲れはあまり取れず。
宿から1度空港に戻りそこからシャトルバスに乗ってバンコク市街を目指す。が、シャトルバスにも英語併記がない。いやいやもう無理やん。このグローバルな世の中に真っ向から反抗する挑発的姿勢に脱帽せざるを得ない。
Googleマップ先生で自分の位置情報を知ろうと四苦八苦してる中、なんかバスが駅的な施設に停まったので適当に降りる。駅的な施設は実際に駅だったらしく、BTS(バンコク=スカイ=トレインの略らしい)とかいう電車に乗ることに。おぉ!近代的やん!と思ったが切符買うのに小銭しか使えないぞ。(最大52B、約170円)
後冷房かけすぎ。まるでJR西日本だ。
が、このBTSには某バスとは違い英語併記があったのでそれもチャラ、気持ち的にはプラマイプラスくらいだ。

↑近代的なタイのBTS鉄道。冷房MAX

いくつか駅を経由して鉄道沿いのデカイ道…の路地裏に面した宿に。
今日の宿は日本人が経営するゲストハウス。やっぱり言葉が通じると安心するもの。
それにしてもバンコクという街はチェンマイを経験したからか、あまり面白味を感じられない(郊外まで足を伸ばせば変わったかもしれないが)。人々は忙しなく、道は常に渋滞。局所的に発展している部分も日本の都会と変わらないただの街である。歴史的建造物はあるもののどこか街にマッチしていない。中途半端に先進的で、中途半端に後進的。それが僕の第一印象である。バンコク好きのキャピキャピJDに聞かれたら刺されるだろう。

宿のベッドに一旦入り込んでしまったのが運の尽き。眠いし身体中痒いし、ましてや雨なので外に出る気が無くなる。
ベッドでスマホポチポチしているうちに気付けば15時、さすがにバンコクまで来て引き篭もるのはマズイと心を入れ替える。てなわけで王宮観に行ってやるぜぇ。

CLOSED
あぁ無情なる6文字、、、

なんと1530に終了とのこと。これは観光客を完全に舐め腐っている。他の寺も…1600終了…。
この国の閉店時間は早いんだなぁ。歌舞伎町の24時間営業の居酒屋を見習って欲しい。
街中でにこやかに微笑むタイの王様の肖像画が妙に癪に触るがそこは我慢。タイで王様侮辱するとガチブタ箱行きなので注意が必要なんだね。

ここまで流れるように宿に来たかのように書いたが、途中でタクシーでぼったくられたのを忘れてはいけない。信号で停まってるのにメーターが物凄い勢いで回るなんてびっくりだ。ルートも地図と間逆だし文句言ってもお釣りは返ってこない!
物価が安いので損失はそこまでデカくはないのが救いか(タイのタクシーの運賃相場は日本の5分の1程度)。
外国でタクシーを利用される方はきちんとGoogleマップかMapsmeで方向が合ってるか確認しましょう。

また宿にすごすごと引き下がり、夜までスマホ弄り。Wi-Fiって偉大や。
ちなみに昨日出会った日本人の方(以下Y社長)ググったら普通にでてきた。やばし。そりゃ意識高いはずである。
そのY社長と夜にお会いすることになり、彼に攫われ夜のバンコクへ。

おかしい。いろいろとおかしい。歌舞伎町の万倍はおかしい。ビル丸ごとそっち系とはたまげたもんである。しかもフロアごとにジャンル分けしてるとか一周回って尊敬の極み。カフェの定義を見直す必要があるのではないか。そしてなんで日本語表記があるんですかねぇ…

↑微笑みの国の本領発揮。これ以上は18禁どころか81禁レベルなので自粛。

Y社長「タイはね、ヤバイよ」
僕「タイ、ヤバイっすね」

ところでこのY社長、当初はいかに僕をバンコクの闇に叩き込もうか考えてたらしいが、2人共が夕食で腹を壊して精力減退。純情少年高橋は今日も純情少年のままである。
なんだかんだで今日で前半戦終了である。ここからしばらくタイは雨らしいが果てさてどうしたものか…。

とりあえず学んだことを1つ。格言のごとき想いを1つここに留めようと思う。

微笑みの国タイランド
夜はヘンタイランドであった。