たっかーずめもりある

とあるおっさんの備忘録

【宗谷岬】突撃最北端!-前編

人はなぜ端っこを目指すのか。

有史以来人は地平線のその先に希望を想い、夢を追い求めてきた。陸を越え、海を越え、そして空をも越えた人類は次に何処を目指すのだろう……

 

そして、次は我々の番。

きっかけは北海道に遊びに来るという友人の一言だった。

「最北端、行きたくね?」

「ええで」

 

旅程はこうや!!

金曜:夜中に札幌を出て、行けるところまで行く。

土曜:昼頃までに宗谷岬に行く。その後は稚内観光。なんかスポットあるやろ。

日曜稚内から当日中に札幌に帰還。

月曜:元気にお仕事!!

 

思い返せばなんとも適当なスケジュールだが、所詮社会人一年目の思考力はこんなもの。チンパンジーと大差ないのだ。

 終業後夜21時にレンタカーを借り、北を目指すべく夜中の札幌市内を走る。BGMのGET WILD がススキノに映える

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↑夜のすすきの。金の匂いがプンプンする

 

が、そんな札幌ドライブもつかの間。すぐに真っ暗闇。いくら横に雄大大自然が広がろうが見えないものは意味がない。

爆走、爆走、ひたすら爆走。

そのうち話題も尽き、無言状態となる車内。なんなら眠い。このままでは御陀仏必至。これはなんとかしなくては、と思ったところに旭川市。ここまで3時間。これで全行程の半分も来れていないという事実に、気まずい沈黙が車内を覆う。

しかし金のない身なのでホテルなんてブルジョアなことはできない。というわけで24時間営業の温泉に泊まる。広い浴槽にデッカイ休憩室に膨大なマンガにカップラーメン、ホテルより恵まれている説もある。

が、所詮はただのでかい温泉。寝るとなっても巨大な休憩室で雑魚寝のスタイルなので即座に横のおっさんと縄張り争いに突入。限られた枕を巡る暗闇の闘争、、、

しかしそのおっさん、見た目がマンモスなのである。圧倒的な肉厚に戦う前から臆してしまう。そしてこちらはミジンコ。

ミジンコが何万匹集まったところでマンモスに勝てますか?

勝てませんよね?

 

敗北の屈辱を味わいながら就寝。

イビキうるさいマンモスめ、そんなんやから絶滅してんぞ。

 

 

起床。

もちろん早起きなんてできるわけもなく普通の時間に起きる。

ここから更に北上、ひたすら北上。

遂に日本の高速道路の最北端まで来てしまう

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↑最北の料金所到着証明書。レアな一品。

 

だがここから更に行かなければならないのが北海道。一本道をひたすら進むだけなのでドライブテクニックもクソもない。

景色に変わりばえはしなくても腹は減る。鉄オタである相方のゴリ押しでランチは音威子府そばへ。音威子府駅の中にある蕎麦屋だが、鉄オタ界隈にはかなり有名とのこと。ちなみに美味しかったがわざわざ数時間も僻地をぶっ放してくるほどとは、、、
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音威子府そば

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↑黒いことで有名?らしい
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音威子府駅本体。付随の蕎麦屋の方が有名になってしまった悲しい存在である。

 

 最果てへ向かう途中に北緯45度を通過。四捨五入的にはもう北極である。ここから先はヒグマもホッキョクグマ。実質北極圏に入る悦びに冒険心が震える。

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↑あまりにもやる気のない北緯45度通過点標識

 

途中で道をミスるもエモい景色に出会う。これぞ北海道の夏、と言う感じだ。それにしても牛さんたち、やつらモーモー乳出せば後は草食って過ごすだけというなんとも怠惰な生活を送ってやがる。羨ましい限りだ。

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↑呑気な牛。こちとら何時間かけてここまで来たと思っているのだ。


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↑エモい景色。普通にエモいしか感想がない。

 

そして札幌を出立すること約16時間、道北のあらゆるスポットを素通りして遂に我々は宗谷岬に降り立った。さすが最北端の地、涼しいとは思っていたが、ぶっちゃけ寒い。だが、それを補って余りある蒼い海と空に心が癒されていく・・・


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↑私が日本最北の男である。

対岸には樺太=サハリン、つまりロシアが肉眼でも確認できる。ちなみに私は大学でロシア語選択だったが、キリル文字読むことも書くこともできずに終わってしまっただって試験がスマホ持ち込みありなんやもん。そりゃGoogle翻訳使っちゃうわ。
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↑ロシア。とっとと北方領土返せっぴー。

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↑サハリンを諦めきれない日本人たちの意地を感じる。

 

宗谷岬の詳細は次に残して前半戦終了!

ほなまた!