たっかーずめもりある

とあるおっさんの備忘録

インドシナ旅行記 第0話

「海外、行きたくね?」
そう心の中のちっちゃい僕、つまるとこリトルボーイが囁き出したのは大学2年の5月のことであった。大学1年生時に国内の大半を制圧したことになった僕が次に目をつけたのは某金ピカ大好き、ナニワのヒーロー秀吉と同じく大陸であった。あの秀吉ですら大陸を目指したのだから、奴より400年も文明人の僕に行けない道理はない。秀吉よ、僕は君と違って車🚗の運転ができるぞ。


行き先だが、当初の僕はヨーロッパ!ヨーロッパ!と息巻いていた。当時の所属サークルの自己紹介欄のところを見れば「🇮🇹イタリア🇮🇹行きます!」と書いた愚かな僕の残滓が見える。シャンパァンとかワイナリーとかいうものに憧れる可愛いお年頃だったのだから仕方ない。あぁ、恥ずかしいわ///!!


だがしかし、いかにボンジュール、トレビアーン、ボナセーラと舌をマカロニのごとく巻きながら発音する練習をしても結局のところ僕は気付いてかなかったのだ。

 

旅の神「ところで君、お金あるんやんな?」

通帳「ないっす!

 

いやいや余裕っしょwwと口座の中身を見てビックリ仰天、当たり前のごとく表示される悲しい残額を見てお口はポカーン状態。


そこで5月の僕は考えた。すなわちひたすら金貯めてトレビアンなヨーロッパまで奴隷のように身体を扱き使うか、それとも近場で済ませるか、である。

だがしかし、僕は労働が大嫌いな典型的なゆとり世代不労所得のためなら臓器を売ることも厭わない人間。

そんなところに出てきたエアアジアさん、なんとバンコク往復で4万円以下。まさに神の啓示。臓器売らずに済んだわなあ

あまりの価格設定に感動のあまり咽び泣く僕、もう即決である。
そもそもカップラーメン作るのでさえ待つのが嫌な僕にとって耐え忍ぶなんて難しいことは不可能だった。
こうして僕の海外ぼっち初体験はタイということになったわけだが、今思い返せばバックパッカーとしてはありきたり、まさしく既定路線そのもの。でもあえて言おう。

初めの第一歩て大事なのよ!

出発地はそこんじょそこらのヘッポコ空港ではなく、インターナショナルエアポート、僕と同い年の関空様である。

修学旅行ぶりの関空はすごくデカく感じる。もう少し大阪市中心部から近いと言うことなしなのだが。

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↑我らが関空様の入り口。初見者は左右どちらに行くか迷う。LCC組はそもそも建物が違うのでここに来た時点でゲームオーバー。

 

その先に広がるのは関空出国ロビー。もう親の顔より見た光景。なにかのデザイン賞を取ったはずだが…?そもそも人工島の国際空港など世界広しといえどもここくらいだろ!?ウェイ!

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と言ってると、横の人に、名古屋に人工島の国際空港ありますよ。と言われる。

一気に陰キャモード発動。

あっ、すんません、、、、、(小声)

 

グッバイジャパン、僕は遂にグローバル人材への一歩を踏み出します!将来は国連事務総長になることです!

僕は今宵夜空を駆け抜ける一筋の星になるで!

 

ミスって海外保険の契約書を持ってないのでガチでさようならー!になるかもしれなかったのも今となっては良い思い出である。

 

(海外保険はちゃんと入ろうね!)